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「ロミオ&ジュリエット」を観て来ました

Category: 観劇感想   Tags: ロミオ&ジュリエット  

「ロミオ&ジュリエット」
 5月26日 夜公演を観て来ました


感想辛口です。
ご注意お願いします。
最近、舞台の感想書いてて
「辛口です。」と注意書き入れることがなんだか多くって、


観劇適性がなくなってきてるんでは?と
心配になったりもしてるんですが


まあ
辛口とはいっても
少しも楽しめない舞台 というものには
とりあえず出会ってないので
 (何かしら楽しめる)

まあ よしと思うことにしています。
















さて、
少年社中の「ハムレットォ!!」から
「ロミオ&ジュリエット」へはしご。



まったく意図したわけではないのですが、
たまたまシェイクスピアデイとなりました。






このロミジュリ。

現代を舞台にしていて
現代日本の若者にも分かりやすいものになっている。。。
と聞いていたのですが、

観てみると

確かに時代設定は現代っぽい。
キャピュレット家とモンタギュー家が大企業のボスという雰囲気で
控え目なデザインのセットも
現代的なデザイン。


…なんだけど
セリフは特に現代的ではなくって

というか詩的なセリフがそのまま多用されていて、


これが
衣装、その他の雰囲気が
もうちょっとレトロというか

現代の設定だったとしても
もうちょい幻想的というか

まんま「現代」を感じさせないものだったら
そんなにも気にならなかったような気がするのだけれど

なまじ現代っぽい装いなので
その装飾過多なセリフが浮く浮く。



詩的なセリフというのは
シェイクスピアの魅力のひとつではあると思うし、


せっかくのきれいな言葉を
そぎ落としたら
魅力が薄れる と思ったのかな。


でも
特に現代的わかりやすさ に拘りたかったのであれば
セリフが不自然過ぎ。



途中、日本語に訳した際の語呂の悪さが気になるセリフもちらほら。



これって
もしかして
演出のジョナサンには
その日本語の不自然さ…というか
現代的でなさ が分からなかったのではないかな
なんてことを(妄想ですが)思ったり。





でも。
だから演技がいまいちだったかというと
全然そんなことはなくって、
役者さんみなさん

だからこそ(という言い方も失礼か?
全力投球という感じで


ティボルトの鋭さ
マキューシオの熱さ
ベンヴォーリオのとまどい
エイブラハムの身軽さ

パリスのスマートさ(と ちょっとの気持ち悪さ

もちろんロミオもジュリエットも
とても素敵で、


何回もリピしたら
もっともっと楽しく観れるんだろうな
という予感。





緑子さんの乳母は
相変わらずきゅーとで素敵だったし、
大村くんのパリスの小姓は控え目で可愛かった。



役者さんはすごく素敵だったんだけど、
ちょっとテンポが速すぎてついていけない個所がちらほら。



ジュリエットが毒薬を飲むシーンは

え?
今の今までめちゃ悩んでいたのに
なに もう飲むの?

私、今一瞬寝てたのか?
だから急展開に思えているだけで
なにかワンクッションあったんじゃないだろうか
といぶかしんでしまったし、


なんといってもラスト。
みなさん
二人の死から立ち直る時間が早過ぎないでしょうか。


そこの部分が
あまりに軽いきがしちゃって

え?もう前向き?みたいに思えてしまいました。


他にも
さっきこうだったのに
ここでこう言われても って思ったシーンとか



もちろん
ロミジュリはストーリー分かってるから
ついてはいけるんだけど
突然のジェットコースター的な変わりようが多くって

そうすると なんか冷めちゃうね。




だからね
細部はちょっとぉ とおもってしまったんだけど



だけど
ロミオとジュリエットが出会った場面。


手と手が触れあった瞬間から
もう二人のどきどきがダイレクトに伝わってきたかと思うくらい

すごくどきどきして


ロミオが絶望する場面とかはもう
涙 涙でした。




それだけ二人にのめりこんで観れたので、

いつも気になるジュリエットとの別れのシーンが
いつも以上に気になる。



ジュリエットは
なんでロミオについていかないんだろう?




色々理由をあげるなら

ジュリエットがいなくなったら
タイミング的にロミオがつれていったと分かり
両家の諍いが加速する とか

理知的に考えてなら こんなところが妥当かな と思っているんだけど



その場合
その考えをセリフにのせないと
なんでついていかないの?の提示にはならないので



あのストーリーの中にみえるもので
その理由を考えるなら

ジュリエットが幼かったから

自分が家を出る ということを考え付かなかった

または
家族を捨ててロミオを選ぶ決意が出来なかった


んじゃないかな と思っていたんだけど。


石原さとみちゃんのジュリエットは
聡明で勝気で

幼さが少なかった。。。




となると
なんでジュリエットはついていかないの?問題が
再び私の中にもたげてくるわけで。。。




うーん。











色々ちぐはぐ感が。





舞台のセットが
今回東洋と西洋の融合…ということで、


日本人に受け入れやすいように

そして新しいイメージのロミジュリを ということのようなんですが、



その東洋の部分が
あきらかに 日本じゃなくって中国。



いえ
セット単体でみたら
すごく好きなんですよ。


ジュリエットの寝室なんか
中国の山奥にある東屋という風情で可愛いし、



だけど


外国からの誤解された日本のイメージ
をみているようで



もちろん美術さん方のコンセプトとか
知ってるわけじゃないから
誤解しているかどうかは分からないんだけど


そう感じてしまったんだから仕方ない。




皆さんがそれぞれ
全力で望んだんだろうな


新しいロミジュリの目指すところは
すごくみえている気がする



ので
ひとつひとつの部分は

すごく好きなデザインだったり
シーンだったり
セリフだったり

色々あったけど



ちょっと
ボタンを掛け違っている感が残念でした。






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