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NTL2016「ハムレット」の感想をちょっとだけ。

Category: 観劇感想   Tags: ハムレット  

NTL2016「ハムレット」を
 1月24日に観てきました。

直後にはキャラクターそれぞれについて
2時間くらいはしゃべれる!と思いましたが
すっかり記憶が薄れ、、

でもすっごーく素敵だったので
少しだけ書き残しておきます。

とにかくビジュアルがとてもとても素敵だった。


舞台に対して斜めに作られた
細やかでゴージャスな造形のお屋敷。


スクリーンで観ても細やかに見えるって
どれだけしっかり作りこんだ舞台美術なのかと
それだけでも素晴らしいのに

加えてその空間に幻想的な雰囲気をプラスする装飾と照明。

もうただただ見惚れる。



これだけしっかりとしたセットを作ってしまうと
この場所以外の場面では
たとえば照明を暗くしてセットを見えづらくして
他の場面を演じたり、というような演出になることが多い気がするのだけど


外の場面での演出にもうすごいすごいときめいた。


荷を運んでいる様子を見せることで
外を通行していることをまず見せて
そして室内であったはずの場所は城の外側の回廊へと場所を変える。

寒そうに振る舞う姿
明りの具合で、まったく同じセットなのにしっかりと外の風景になる。

セットを生かした上での場面へ変化のさせ方が
本当に素晴らしかった。



このセット斜めに作られているから
奥に続く先、
扉の先の様子は
たぶん真ん中正面からはしっかりと観えないんじゃないかな。

下手側からはきっとよく観える。


座る場所によって
受ける印象が少しずつ変わるだろうなー
というところもすごくときめく。



きれいなビジュアルにうっとりとする一幕。


一幕最後は黒い吹雪が舞い込んで
後半悲劇へと突き進んでいくのを予感、というか確信させる。



そして二幕。



幕が開いたら
そこには煤にまみれたセット。


すごい衝撃だった。


だって、一幕終わりに黒い吹雪が舞い込んでいたけれど
二幕には当然それは片づけられて幕が開くと思っていたら
なんと増えてるんだから。



あんなにきれいなセットをこんなに汚すなんて!
という驚き、というか、

だってきれいなものはきれいにしておきたいと思うはずなのに
こんなに思い切ったことが出来るなんて。


で、この一面に広がった煤(というか土というか)によって
舞台のイメージは一気に抽象的な世界観を作り上げる。


これだけ細やかに作り上げられたセットがベースにあるのにも関わらず
ひとつひとつの場面がまったく違う場を見せてくれる。


墓掘りの場面とか
しっかりと墓だし、

これだけ煤だらけなのに
室内の場面は室内だとすんなりと入り込んで観れる。


全部がとても素晴らしく組み上げられていて
思い出すとまたため息が出る。




観に行く前から改変がたくさんある とは聞いていたけれど
ラストまでとてもきれいな流れでした。


なんですけど
ハムレットで私が一番好きなのはラストなんです。


フォーティンブラスが登場して
一人残されたホレイショが何が起こったかを伝える。


フォーティンブラスの輝かしい「生」と
ひとり取り残された幸運で悲運なホレイショ。

フォーティンブラスのかっこよさと
ホレイショのかわいさ。


ここが一番好きなのに
ここ改変したかーっていうね。。


しかもストーリーとしてはすごくいい流れなんだよこれが。



ハムレットが次の王にフォーティンブラスを と言い残さなくとも
王位継承権的にフォーティンブラスが結局王になる流れは
このフォーティンブラスにとってはすごく自然。

むしろこれでなきゃおかしいとすら思う。


でも、こうしちゃうとさホレイショがフォーティンブラスの下につく様子が
え?今までハムレットを自分の王に定めていたはずなのに
もうフォーティンブラスの下に?みたいな気持ちになっちゃうんだよー。


いや、そういうキャラ設定なのかなとは思うものの
もうそれがすごい切なかった。


ええええええ!ってなった。



このホレイショ的には
ハムレットに忠誠をつくしていたわけでもないのかな。


ハムレットを自分の王と決めていたけど死んでしまったからフォーティンブラスが次の王だ。
というようにも見えるし、

誰かの下についている意識はなくて
ハムレットにもフォーティンブラスにも忠誠をつくしているつもりはない
というようにも見える。


でもこうやって見えることで
ホレイショがかわいいだけのホレイショじゃなくなるんだよ。


それも含めてすごく濃いハムレットで
観れたことがとてもうれしかったのだけど。




オフィーリアの可愛さも忘れられないし、

レアティーズのまっすぐな力強さもすっごい素敵だった。


この兄妹の空気がほんっと良かったなあ。



そしてもちろんハムレットの舞台全体に染み渡る気配。


また会いたいハムレットです。





今回名古屋でも上映があることに気付いたのが遅くて

だけど気づけて観に行けて本当に良かった。



名古屋でも大好評だったようで
パンフレットは売り切れ。とても欲しかったので残念すぎました。




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