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野村萬斎「マクベス」を観てきました

Category: 観劇感想   Tags: マクベス  野村萬斎  

「マクベス」
 7月5日名古屋公演を観てきました。

 
パンフレットがすごく興味深かった。


文章みっちり。

今回の再演を含め、初演から今までの野村萬斎版「マクベス」について
翻訳者と萬斎さんの対談
出演者インタビュー
写真、衣装デザイン、今回の舞台の音楽を奏でている和楽器の紹介



これだけ詰まって1000円はかなり安い。






野村萬斎さんの「マクベス」はずっと観たかったのだけど
なかなか日程を合わせられず観れていなかったので
今回の再演すごく嬉しくて 楽しみにしていました。




でもビジュアルが見えてくるにつれて
あれ?やっぱり前回とはかなり印象が変わるのかも?と感じて

パンフ読んで
初演から再演 それぞれの公演のマクベスが
やっぱりそれぞれの色があって、

見過ごしていた公演が今回観れる!って思ってたけど
違うこれは再演じゃない 全部がそれぞれのマクベスだと分かりました。


なわけで
やっぱり前回も前々回もその前のも観たいよー。



パンフに文章みっちりだったので
開演前のお時間では読み切れず
野村萬斎さんのインタビューと対談の辺りまでしか読めず。


でもその中にあった
マクベス夫妻を一人の中の理性と欲望という風にも捉えられるというお話が
とても興味深くて、

そういうイメージも持ってマクベスを観たら
とてもすっきりと観ることが出来ました。



マクベスっていつも疑問に思うんです。
なんで王様殺しちゃうんだろうって。




ここを不思議に思ってしまうと根本が崩れてしまうような気はするんですけどね。



でも
魔女たちはマクベスがコーダーの領主になることを言い当てた
だったら「王位」は向こうからやってくるはずで
こちらから奪いに行かなくても待っていればいいのにとつい思っちゃう。



野村萬斎さんのマクベスは
三人の魔女がマクベスを破滅に追い込む為にやっているという体で

そして
妻が少しでも早く王座に夫をつけようと思ったとしても
そんな簡単に乗らずともと思っていた気持ちも
夫婦を一心同体、妻の言葉は己の欲望でもあると見ると

割とすっきりと自分の中では消化出来たように感じた。




三人の魔女の存在は
もうとてつもなく素晴らしかった!


魔女たちは外側からマクベスを眺め
そして内側の人々を演じてマクベスに関わる。



とりあえずまず魔女がマクベスの前に現れる場面。
魔女三人じゃなかった!


これはいきなりかなりの衝撃だったかも。



マクベス、マクベス夫人
そしてそれ以外の人々を三人の魔女が演じるという5人の舞台。



だから三人の魔女に合う場面は
マクベス、バンクォー、そして三人の魔女が必要で
その為には演者が一人足りない。


なので魔女の一人はバンクォーを演じることになるのは当然なわけだけど

マクベスの前に三人の魔女が現れて
過去と現在と未来を告げるという「3」がキーワードの場面で魔女二人っていうのは
思い切ったなーという気持ち。



けど二人で演じているけど三人の魔女なんですよね。



三人には見えないけど
三人だって分かるんだよね。




魔女とはいうものの
まったく女性的な演じ方はしておらず
仙人?な雰囲気も 性別も何もかも超越した見せ方で
自由に観ることを促されているようでとても良かった。



映像作品にはない自由さが舞台だなあ。



映像でこんな風に演じたら魔女じゃないじゃん!ってなっちゃうけど
舞台ではすんなりと観ることが出来る。


まあもちろんその辺は演出次第。ではありますけれど
これが可能なのが自由で好き。




仙人のように登場した魔女たちも
最後には魔女に寄った演じ方に変わっていって

なのに存在はどうあっても揺らがないところが素晴らしかった。



こういうお芝居って
難しいとかよく分からないと思う方もいるのかも なんですけど
私が思うに「正解」を探そうと思うとそう感じるのではないかなと。


そういう風に観るなら
観る自由度が少ないものの方が観やすいのかもしれないけれど


がっつり枠をはめた正解以外ないみたいなのだと
観る自由度が少なすぎてちょっと最近疲れるようになってきてしまって、、


思ったように、観たいように
勘違いであったとしてもいいし
正解とかどうでもいいし みたいに観るようになってしまうと
これが気楽で楽しいのです。



魔女たちが何役も演じることで
マクベス夫妻は魔女たちに翻弄されているようにも見え

けれどその人物たちは
魔女がみせた幻影という真実があるわけでも
魔女たちが化けていたという真相があるわけでもない


こうも見えるし
こうとも受け取れる


どう見ても自由というのはホントに気楽。


何度でも何通りも楽しめる。






大仰なセリフの山もすんなりと入ってきた。


ビジュアルだけだとセリフ量がそんなに多くなさそうに見えるのに
すっごい分量しゃべるから
他のマクベスよりもはるかにしゃべってるように感じる。



それだけ言葉を出すのに
根幹にあるのが言葉ではないところも
素敵だったなあ。







また次の再演があるならば
ぜひとも観に行きたいです。
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