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ミュージカル「エリザベート」名古屋公演を観てきました。

Category: 観劇感想   Tags: エリザベート  蘭乃はな  城田優  田代万里生  京本大我  香寿たつき  山崎育三郎  

ミュージカル「エリザベート」
 10月8日夜公演を観てきました。




今期のエリザベートは3回観劇予定で
今日は2回目。名古屋では1回目の観劇です。


城田トートは
今期は今日が初めてで
今日だけ。


今日の城田くん
ところどころ発声がくぐもって聞こえたんだけれど
何だろう。鼻詰まり?


今までこんな風に聞こえたことはないから
ちょっと気になってしまった。


歌声がきれいなだけに
逆に気になりやすかったのかも。





城田トートは
言葉が通じない感じにぞっとする。




相容れないモノでありながら
常に傍らにいるモノ。




そんな存在でありながら
シシィはトートに縋っているようなところがある。



トートを頼り
フランツを頼る。



夢だけを見ていた幼い少女が
そんな少女のまま王家に嫁いでしまい、

頼りのフランツに突き放されて

そして頼る者はないのだと気づいた時
自分の脚で立つことを選んだ。



「私だけに」ぼろ泣きでした。




シシィは強い女性のイメージだったけど
強くなっていこうとしているところを見る感動。


今まで観てきた蘭乃シシィ中で今回が一番好き。







フランツは
やる気に溢れた皇帝に見えた。

「皇帝の義務」

今までは
自分の自由に出来ない国政を
嘆いているように感じていたけれど

今日のフランツは
『名君と呼ばれたい』というように
それが叶わないというのではなくて、
そんな未来を見ているような前向きな印象。



シシィに皇帝に自由などないというのも
それは辛いけれど、
でも国民のために良い皇帝で在りたいという意思を感じた。


シシィに母の言うことは君の役に立つという時も
シシィにもまず一番に国を思って欲しいという気持ちがあるよう。



けれどそんなフランツも宮廷でぼろぼろになっていく。


自由を得るために戦うことを選んだシシィもぼろぼろ。


そんな二人を扉が隔てる場面は辛すぎて。。


シシィの最後通告を受け入れるフランツを見ていると
どれだけ辛く追い詰められていたのかが思われて辛い。









エリザベートは勝利する。

自分の脚で立ち
自由を夢見るのではなくて、
自分で勝ち取る道を選んだ。

けれどその先が彼女にはなかった。


自由を勝ち取ったと思ったのに、自由などないことに気づく。

道が見えなくなる絶望。



エリザベートは王宮に入って
きっと自分が無くなってしまうように感じられて
自分がそこに在るということを守ることで精一杯だったのだな と

そう思ったときに

ゾフィもそれは同じだったのではないかと思った。


この時代
女性が自己を主張して生きることが
どれ程大変だったろうか。

ゾフィが自分というものを勝ち得るまでの困難。



それを考えたら
エリザベートが嫁いできて
自分の作り上げたものが壊されていくのは恐ろしかったろうし、


それにゾフィは
「義務を忘れた者は滅びてしまうのよ」と言うように

彼女自身を存在させることが
義務を行うことに繋がり
そしてそれにより国を治めることが出来ると考えていたようなので

国が壊れるように感じてもいたと思うと



ゾフィの死の場面は切なくて仕方ない。




ゾフィの死の前に
フランツがゾフィに決別を告げる。


エリザベートへの償いにゾフィとは決別すると決めた。
けれど
「義務を忘れた者は滅びてしまうのよ」
フランツはきっとその言葉はしっかりと胸に刻んだと思う。

だけど
ゾフィはフランツがそれを受け止めたことに気づくことなく死んでしまった。



切ない。










大勢が舞台上にいるのに
ルキーニはまるで一人きりのように感じて
ぞっとする。



ルキーニと彼らは違う地平にいる。




これだけの人数がいるのに
そこには誰もいない。

ルキーニは一人でそこにいる。



その虚無感。












ルドルフは国を救いたかったけれど
どうしたらいいのか分からなかった。



本当は父に何とかして欲しかったのだと思う。
けれど父はどんどん離れていってしまう。



「闇が広がる」
この時ルドルフは進む方向も見えないのに覚悟を決めてしまった。

あとは転がり落ちるだけ。



自分がやらなくてはという気持ちだけが先走り
破滅する。




母にすがり、見捨てられた時

母は自分の脚で立つことを選んだけれど、
息子は死を選んだ。





ルドルフの死を
エリザベートは自分が見捨てたからだと後悔し自分を責める。


でもこの時
フランツも同じ気持ちだったのかもしれないと初めて思った。



息子に裏切られたという辛さも抱えながらも
息子の声を聴いていればという後悔もあったのかもしれない。





「夜のボート」は
そんなフランツが
国のこと、息子のこと、色々なことを過ごし
そして最後にはただエリザベートと寄り添っていたいのだ。という真っ直ぐな気持ちが痛い。

自分の望みはもうそれだけだ。というフランツ。


だけどエリザベートにはそれは出来ない
それだけでは自己を保てないから。



フランツとエリザベートの見える景色の違いは
男性と女性の違いでもあるようで
それは埋められないものに感じられたのも辛かった。




女性は男性に従属しているような存在であり、
もしも皇帝に寄り添うことを選んだら
自分が消えてしまうように感じたのではないか。


フランツが寄り添いあうことを願っていたとしても
エリザベートにとってはそれではフランツに寄り添うことになってしまう。

寄り添いあう為には自己がなくてはならず
寄り添うだけで女性が自己を得られるような社会ではない。



そんな景色の違いを感じた。







だから
ラストのエリザベートは

まるで少女時代の
夢だけを見れていた頃に戻ったかのようで、

涙が溢れた。


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