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「リチャード三世」を観てきました。

Category: 観劇感想   Tags: リチャード三世  佐々木蔵之介  

「リチャード三世」
 10月30日東京千秋楽を観てきました。



どなたが何役なのかも知らずに劇場に行って
まず配役を確認したら

え?リッチモンド役いないの?!


え?え?え?


ふんわりと評判は聞いてはいたけれど
ここにきてようやく戸惑う 笑



そして開演のブザーが鳴って
そして音楽が…


ってリチャード三世ですよね!?



音楽と
そして幕が開いて、、



これはとんでもない!




戸惑いと衝撃と

幕が開いてから閉じるまでがずっと衝撃的。


素晴らしかった!





リチャード三世の「虚」と「実」を同時に見せられているような痛快感。







リチャード三世は歴史劇。


歴史は勝者が紡ぐ物語。


リチャード三世は敗者で勝者はリッチモンド。


だからリチャード三世の物語の中での
リチャード三世の悪者っぷり
そしてリッチモンドのヒーローっぷりといったら
歴史ものらしさに溢れている。


僕はこんな悪者を倒して王座に就いたんですよ
という見事な広報。


 シェイクスピアがそう意図したわけではなくって
 その時代の主流の説を物語にまとめたのだと思うけれど。


でも
ダークヒーローという言われ方もするように
それでもリチャード三世は魅力的なんですよね。


実際のリチャード三世がどんな人物だったのかは
その時代に行ってみないと分からないことだけれど


物語とは違ってとても善い人で
良い政治を行っていたとも言われていますね。


そもそもリチャード三世って
悪者リチャードが善人を演じてる。みたいな物語なので
「虚」と「実」が混ざりあっていて

自分の容姿にコンプレックスを持っていて
こんな姿では女は相手になどするはずない
と言いながら、次の場面ではアンを口説き落としたり

市民に人気の高い人物だったということについても
市民をだまして善人に思わせていたのだというエピソードが入ったりと

取ってつけたようなところが結構あるにも関わらず
お芝居を観ているとリチャードの人物像にぶれを感じさせない。
役者さんってすごいと思わせてくれる役。


けどこのリチャード三世は
わざとぶれさせている。というか
二重三重の世界を同時に観ているような感じ。





制作側が意図したことか分からないけれど

悪者に仕立て上げられたリチャード三世が
自ら道化を演じたものと見せ

佐々木蔵之介の見事な体躯を見せつけながらも
徐々に醜いせむしの姿に変貌し、次にはそんなもの全て脱ぎ捨ててしまう。


真実はどっちだ!と言わんばかりで
ああ本当に痛快だった。



ゴミ袋を使った演出もしびれました。




そして唖然とするとともに大爆笑のラスト。


呪いの場面でまさかの振り切れ方。



客席誰も笑ってないから心の中だけにしましたけれど
可笑しくて可笑しくて。



ピストルの音での幕切れは
勝者を登場させずに
リチャードは死んだ=END という
まさにリチャード三世の物語として幕を下ろしたことに
もう痛快としか言いようがない。



敗者としてではなく
リチャード三世の舞台を。という意図があったのかは分からないけれど

そう見えるものが観れたことは
この上ない体験でした。




実は前の人の頭で舞台の中央とかほとんど見えなかったのだけど
そんなんどうでもいいくらいの体験が出来ました。



楽しかったー!
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