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極上文學「桜の森の満開の下」~孤独~を観てきました

Category: 観劇感想   Tags: 坂口安吾  荒木健太朗  三上俊  山本誠大  榊原優希  

極上文學 第十四弾
 「桜の森の満開の下」~孤独~
 12月7日公演を観て来ました。


読み師
鼓毒丸:荒木健太朗
ツミ夜姫:三上俊
ミレン/アコガレ:山本誠大
語り師
落伍者:榊原優希







せっかく観るならば
アラケン・ミカシュン回がいいな。と
初日にお出かけして参りました。



極上文學は「Kの昇天」で知って
今回はドグマグ以来の生観劇。


で、観劇前に。
おそらくはまんま「桜の森の満開の下」ではなくて
なにか他の作品とミックスされるのではないかなーと予想していて

で。まんま。ではなかった。

うん。予想通り。

ではあるけれど
ミックスの元が分からない。


オリジナル要素だったりする?(悩





「ミレン」とかどこかの作品で見た文字な気がするけれど
「堕落論」とか「恋愛論」とかを思わせる気もしなくもないけど
いや。でも違うなあ。



ということをくるくる考えながら。

観終わってからもぐるぐる考えてしまっている。



とはいえ
安吾だ。


安吾の世界だ。と思える作品。








「語り師」はビジュアル的にも安吾自身を思わせる。


だから
「桜の森の満開の下」の物語と同時に
その裏側と言おうか、外側と言おうか
物語を紡ぐ安吾の言葉。
物語の裏側であり外側である物語も観ているように感じる。




観た印象は
兎にも角にも
ミカシュンがとてもとてもとても美しかった!!!!!

観れてよかったと心から思いました。

美しいツミ夜姫をありがとうございました。


物語の8割は彼女の美しさで占めていると思うので
本当に説得力のある美しさで
観た甲斐がありました。


そしてその美しいツミ夜姫と鼓毒丸が
対面しつつも鏡写しの様に混ざり合う有様が
とても美しかった。






ただちょっとだけ
ひっかかったところと
残念だったところがあって



これはもしかしたら
私が小説に引きずられているからかもしれないけれど

本作の「ツミ夜姫」は
小説の女と設定が違うので

山賊=鼓毒丸が殺したのは
彼女の夫ではない。


だから
私の夫を殺したのにお前は妻を殺せないのか?というところが
私の連れを殺したのに、、になってて

ちょっと妻を殺させる根拠が強引に感じた。


何より
夫を殺されて一人山賊に連れていかれた女と
「連れ」に拉致られたような状態からの「連れ」を殺された女とは

その状況も心境も大きく違うから



小説のイメージで観てしまうと
ギャップが大きくて
序盤ということもあってか
気持ちが追い付かなかった。



そしてそのイメージを整理できないままに
首遊びまで物語は進んだ。



首遊び。大好きな場面。


もしもこの場面を映像で観たとしたら
絶対に恐ろしく目を背けるはずなのに

文字で観たときの美しさ。


とても映像では観れないような場面も
受け入れることが出来る文字の尊さ。

だから小説が好きだ。

文字だからこそおぞましいものも当然ある。
だけどもそれも
文字だからこそ感じることができるもの。

その感触は映像にはないもので
とても好きなもの。



舞台のビジュアルでいうならば
首遊びはとても美しく素敵な場面だった。


だけど「ツミ夜姫」には
首遊びをする事情があった。


小説の女が夫を殺されてから首遊びまで向かうのと
ツミ夜姫が首遊びをするのは 全然意味合いが違っていて

狂気の種類が違っていて


理由のある首遊びは
私にはちょっとだけ悲しかった。



女について自由に受け止めていたところが
固定されてしまった不自由さがたぶん残念だった。


とても美しくて
目の前のものもとても収まりよくなっていたであろうけれど

だから
それ自体が悪いとかじゃなくて
すごく良かったのだとも思うけど

同時にちょっと寂しかった。


もしも小説を読んでなかったら
きっとこの首遊びはとても好きな場面になったことと思うから


やっぱり小説のイメージに引きずられているのだろうな。





物語の中と外と裏側とが同時にそして交互に進んでいって
物語の中が収束したあとに
その外側の(裏側の?)物語も
同じように収束するのだろうか?と感じながら観ていたけれど

外側はそのまま静かに立ち消えた。




この舞台
マルチキャストということで
毎回違う物語に観えるだろうけれど

それだけでなくて物語の構造自体が色々解釈が出来そうで
初回だけ観たのでは
なかなか拾いきれてない部分だったり
受け取る方向性によっての見え方の違いだったりで

もう何回か観たい。。。


色々考えたいし

あと
安吾の文章をちょっと色々読み漁りたいし

それからもう一回観たいし

そこから離れて観たりもしてみたい。



当日は物販も混んでいてDVD予約までは出来なかったけれど
やっぱりもうちょっと観たいので
発売を心待ちにしたいと思います。




次作は「桜の森の満開の下」~罪~の公演の予定があるようですが
これは本作と対になってるということなのかな?


もしかしたらそれを観たら
ちょっと消化しきれてなかったところが消化するということもあるのかも。


いずれにしても

また違ったテイストの「桜の森」になるのであろうことを
とても楽しみに待っています。


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テーマ: 舞台・ミュージカル | ジャンル: アイドル・芸能

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